4月から始まった看護師特定行為研修は、共通科目学習の半分となりました。研修生は、e-ラーニングによる講義の視聴と、多くの課題レポート提出に追われ感はありますが、兎に角自分の時間で学習し続ける覚悟の再確認をしました。研修指導者も提出されたレポートに真剣に向き合い、求められる解答に達成できるように、添削をして研修生に返し、再提出にも対応しているところです。
今回2回目の出講日の学習は、以下の4項目でした。
① 医療安全の演習(インシデント当事者からヒヤリングによる情報をいかに引き出すか!)
② 特定行為実践の演習(チーム員からのコンサルテーションと患者のインフォームドコンセント)
③ 臨床疫学の知識を深めるために、徳永診療部長による講義
④ 今後の学習の仕方について
研修方法は、講義やロールプレイングであり、患者役、当事者役、観察者役など交互に担当し、互いに新たな気持ちや実践方法を学ぶという研修でした。
徳永診療部長の講義は、「臨床疑問の解決方法」「統計用語」「論文の特徴」など詳しく分かりやすく話して下さいました。多くのスライドを効果的に一つも漏らさず、事例を示しながら時間内に終わるところは、流石!でした。今後も引き続きお願い致します。
共通科目の学習時間は、指導者側からもチェック機能があり、全ての研修生の受講状況を個別に公開してみました。 研修指導者としては、全員が研修修了者となるよう支援することが一番の目標ですので、今後も研修生の皆さんを見守りと激励を続けていきたいと思います。
一方、指導者側の自己満足にならないように、授業毎に研修生の満足度のアンケート調査もしてみました。結果は、88.9%が満足しているという反応でありましたが、研修生からのコメントや気持ちを汲みながら、今後さらに充実した研修を継続したいと思います。
令和元年 5月31日
看護師特定行為研修センター長 中重敬子
医療安全学 現場におけるエラーや事故の要因と対策 講義
医療安全学 グループワーク
特定行為実践 インフォームドコンセント ロールプレイ
特定行為実践 グループワーク
臨床疫学 講義