4月から始まった看護師特定行為研修は、順調に始まった矢先に、新型コロナウィルス感染症対策問題が発生し、この研修にも大きな影響がありました。
eラーニングは、自宅学習ができますが、出講日演習や実習は、研修センターでの研修となりますので、今村総合病院の感染対策に則り、センターでの演習は不可能となりました。
そこで、考案したのが、在宅研修でした。4月24日の第1回出講日は、4時限の授業をそれぞれの研修生が、自宅でパソコンの前で遠隔授業をすることに致しました。
グループワークは出来ませんでしたが、他の研修生のレポートから学ぶことをしたり、他の研修生のプレゼンテーションを閲覧し評価したりして、互いを意識できるような工夫をして一日在宅研修を致しました。
5月に入り、感染対策の緩和を期待しましたが、対策延長とのことで、5月15日の第2回出講日研修においても、院内ではなく、病院の前のビルの研修室で開催しました。
4月4日以降、研修生同士、直接会うことがなかったため、この出講日を楽しみに再会しました。
【5月15日 第2回出講日研修の様子】
やっと、5月29日第3回出講日に研修センターでの研修が可能となり、感染予防対策をとりながら、充実した研修を行いました。
3回目の出講日研修は、ISBARCを用いた、特定看護師としての報告や、医療安全対策としてのノンテクの2W1Hを学んだり、抗菌薬の薬理について薬品集を片手に調べたりする演習を致しました。
講義だけでなく、ロールプレイングやグループワークも交えて、特定看護師としての役割を学びました。
それぞれの研修生の真剣な様子はとても新鮮で、経験を裏付ける知識の再構築の必要性をひしひしと感じて研修を終了しました。
【5月29日 第3回出講日研修の様子】
2020年5月末日 看護師特定行為研修センター長 中重敬子