新型コロナウィルス感染症対策中、厳重な管理の下で、何とか研修センターの講義室・演習室にて6月12日(金)と6月24日(水)研修を実施致しました。
12日の研修では、PICCという治療方法を主治医の説明の補足を特定看護師が行うというロールプレイングでインフォームド・コンセントについて学びました。
日常の看護の場面で、医師の説明の補足は行っていることがありますが、医師の思考過程の理解をしているかが重要で、また、患者さんに合った分かりやすい説明が、説得になっていたのではないかと振り返る良い再学習をしました。2時限目は医療事故発生時の対応、3時限目は、褥瘡経過評価(DESIGN-R)を学習し、在宅での在宅介護者への説明の学習、4時限目は、糖尿病治療薬について学習しました。指導者も研修内容の工夫をして臨みましたが、充分満足が67%となりました。特に薬理学は、難しいようですが、研修生も一生懸命学ぼうとする姿勢が頼もしいと思いました。
【6月12日 第4回出講日研修の様子】
6月24日の出講日研修は、1時限目は患者の所見を見抜く力について学びました。その後、患者への説明をロールプレイしてみました。講師の説明の満足度(77.8%)も高く良い学習になったようです。2時限目が、研修生が最も苦手とする心電図の読み解きでした。心電図の基本から診断まで指導者自身も再学習しながら共に学ぶ研修となりました。講義が分かりやすかったという反応は、指導者の「何とか分かりやすい講義」が伝わったようで、指導者自身が一番ホッとしたと思います。3時限目4時限目は、呼吸音や心音を実際に聴診し再確認し、また、診断モデル:フィジコを活用し代理診察となれるような学習をしました。
実際の看護の場面でも、患者のフィジカルイグザミネーションは実施しているが、特定看護師として、医師の代理診察という観点からの聴診、触診、視診などは、いかに診断基準を把握しているかと、フィジカルアセスメント能力があるかどうかにかかってきます。
研修生はeラーニングにてかなり深く勉強を続けているが、多くの課題レポート提出に追われながらも、臨床推論や特定行為実践を身に着けようと頑張っています。
グループ討議の中で、互いに刺激し、学び合う雰囲気も良く、出講日研修は学びの大きい研修となっていると思います。
【6月24日 第5回出講日研修の様子】
令和2年6月末日
今村総合病院 看護師特定行為研修センター長 中重敬子