看護師特定行為研修 区分「栄養及び水分に係る薬剤投与関連」
特定行為以下の2行為の5日間の研修が終了しました。
①持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
②脱水症状に対する輸液による補正
この研修のねらいは、高カロリー輸液を含む輸液の投与管理が理解できる能力と、全身状態のアセスメントがきちんと行える能力の向上です.
今後の認定看護師には必須区分となる重要な区分だと思います。
研修の内容は、指導医による講義、ペーパーシミュレーション演習、病棟実習でした。
2日間は、①持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
病棟実習では、高カロリー輸液が投与されている患者さんに対して投与管理が適正かどうかアセスメントを行います。今までは、医師の指示通りに高カロリー輸液を投与していたと思いますが、実際に自分で身体診察と医療面接を行い、電子カルテではバイタルサインや採血データを含めた検査内容を含めてアセスメントを行い、適正かについて判断します。検査データだけではなく、身体所見も含めた統合的なアセスメント能力が問われ、高カロリー輸液が奥深いものだと気づいたのではないでしょうか。
残りの3日間で②脱水症状に対する輸液による補正
こちらの病棟実習も同じく、脱水症状を判断し補液の選択についてアセスメントを行います。ICUでは、手術後の患者さんの全身状態のアセスメントを行い、呼吸・循環を考慮した上で、補液の選択は何が適正なのか判断が問われていました。更に、補液の種類を考慮し、溢水にならないよう投与量まできちんとアセスメントできていたと思います。
研修生の方々は、全身状態をアセスメントする力が向上しておりました。
今後も研修生を精一杯サポートして行きたいと思います。
研修課長(特定看護師) 荒木美奈
持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 講義(徳永先生)
脱水症状に対する輸液による補正 講義(林先生)